たんどりのあしあと

高校生が日々学んだことを残していきます。中高生の生き方の参考になればなんて思ってたり

リアル中国✖現役高校生 ③ 「中国ってどんな国??」

リアル中国✖現役高校生 第三回

「中国ってどんな国??」

 

 

こんばんは。

この記事はリアル中国✖現役高校生 ② 「技術先進国、中国!!」の続きです!!

 

tandri.hatenablog.com

 

まだ読んでない人はぜひ!! 今日の話にもめちゃくちゃつながってきます

 

 

今日のテーマは「中国ってどんな国??」ってことなんですが

 

何についてお伝えするのか、前回の記事をお読みの方はわかると思います

 

そう、中国の政治、経済のことです 

といっても難しい政策の話というわけではなく、こんなお国柄だよ!っていう

高校生が日々ニュースを見たり実際に北京にいって感じたことをお伝えします

 

(そもそも私まだ高校生なので政治経済よく知らんし)

 

 

中国ってどんな国??

 

どんな国なんでしょう 「社会主義国?」とか「習近平」とか

そういう言葉とか認識はよく聞きますが。

 

中国って、日本とお国柄が全然違うんですよ!!

ってことを前提に今日の話を読んでくれたらわかりやすいかもしれません。

 

 

 

 一言で言ってしまえば、国民全員が国の一部

 

一瞬これみて「は?」ってなるかもしれませんね

どういうことだよって

 

つまりは「自分も中国である」ということです

まだわからないですかね 同じことしか言ってないだろって

 

例を挙げて説明した方がいいですね

 

特色ある国民性によるサービスの展開

 

別に難しいことじゃないです(大事なことなので何度でも言います)

 

昨日挙げた「スマホ決済サービス」ってあるじゃないですか

あれ、中国の都市部だったらみんな使ってるって 書いたと思います。

むしろ現金が使えないぐらいだと。

 

日本だったら考えられないですよね 

数年で都市部の人間みんなが今まで使い慣れてた現金からスマホ決済にするって

 

でも中国ではそれが実現しちゃってます。

それはひとえに「自分も国の一部である」という認識のもとに成り立っています。

 

そしてもう一つ、「便利なものに勝るものはない」ということも影響してきます。

 

ここからは具体的に話しましょう。

 

スマホ決済」によって利用者が得られるものは何でしょう

 

第一に、「便利」ですよね

財布から現金を出さなくても、寝る前の充電さえ欠かさなければ買い物にも、移動にも、食事にも事欠きません。

 

では、サービスを提供する企業が得られるものは何でしょう

 

それは、「個々人に紐づけされた購買データの収集」です。

要するに誰がどこで何をいくつ買ったか って情報を集められるってことです。

当然、買い物するときにはレジから何を買ったかという情報が企業のサーバーに流れ、そして支払いが確定します。それは移動や食事に関しても同様です。

 

中国の企業はあらゆる購買データを収集します。

 

 

 この言葉、すこしびっくりしませんか?

 

え、何を買ったとか、何を食べたとか、どこへ行ったとか、全部赤の他人に知られているってこと??

 

そうです。

誤解を招かないように言うと、こういった情報は社員が興味本位で誰がどうしたとか、そういう風に例えばストーカーのように調べることはできません。

しかし企業のサーバーには蓄えられていきます。

 

そして企業はそのデータを使い、「購買行動の最適化による利益の増収やサービスの改善」を目指します。

これもかみ砕いていうならば、

どこで何をどれだけ売れば無駄なく物が流通するか

とか、

乗客数の変化に合わせて列車の本数を変える

とか

つまりはいかにサービスを利用者に届きやすく、利用しやすくするか

ということです。これにより、企業はより自身のサービスを最適化し、利益を上げていきます。

 

とここまで説明すればお判りいただけたでしょうか。

 

このようなことは日本の企業やほかの国の企業も行っています。

 

 

中国の国民性のすごいところはここからです。

先ほど挙げた、「中国の企業はあらゆる購買データを収集します。

という言葉、すこしびっくりされたと思いますが、その通り。

日本人は自分の行動を誰かに見られることをあまり快くは思わないようです。

たびたびデータ収集に関して敏感になったり、監視カメラ一つでも設置に関してプライバシーが侵されると問題になった時期がありましたし、今も時々そんな話を聞きます。

ニュースでもよく中国のことを「超監視国家/社会」と言っていることを耳にします。

 

しかし、中国人にとっては、

「自らも国家の一部なのだからデータが収集されるのは当たり前」

という認識だそうです。

そのため、データの集中的な収集が風潮的に許され、「スマホ決済」等は寡占状態になっています。

 

そして更に驚くべきことがあります。 ここまでやるかと。

データ収集を̠̠寡占している企業はそのデータを中国政府へ渡しています。

 

 これこそ「は????」ですよね

日本政府が同じようなことしたら政権が転覆しかねません

 

しかしこれも先ほどの

「自分も国家の一部」という認識から中国では受け入れられているようです。

 

中国政府は、企業から提出されたデータを何に使っているのでしょうか。

 

それはもちろん、「政策への活用」です。

 

どんな政策が需要があって、活用されていて、逆に消費の妨げとなっていないか、

常に収集、観察することで地域全体、国全体の経済をうまく回そうとしています。

 

やばいですね。ここまでやるかって感じです。

日本でもビッグデータの解析って話題になってますよね。IoTとか

 

でも中国は解析や検証という段階をすでに超え、実践レベルでの改善を繰り返しています。

 

 

この国、改めてやばい。

 

ここで少しまとめます

  1. 中国の国民は、自分が国家の一部であるという認識を持っている
  2. 中国の企業は、個人のデータを収集し、事業の発展に活かしている
  3. 中国の政府は、個人データ収集により、政策の転換に活かしている 

 

購買行動の検証とかもうとっくのとうに通り越しているわけです。

もちろんそういった検証は続けられているでしょう。

しかし実際にどう動くべきか、起業や政府はデータをもとに実践して実験を繰り返しているわけです。

国家レベルで。

 

やばいですねこの国 

 

 

取り残された地方

 一方でこんな現状もあります

www.nhk.or.jp

 

 

 中国では近年、農村部での集団移住が行われています。

この内容はこんな感じ

  1. 政府が集団で済むように村ごと移住を決定
  2. 移転先で土地を与え、農業をしようと住民を説得
  3. 村のほとんどの住人が移住
  4. 移住先で、大きな植物工場が建設中 そこで働くことに。

一見何ら違和感はない、、、かも??

みんなで移住して、便利な住宅街になって、豊かな暮らしが約束されています。

 

しかし、問題はそこではないのです。

農業を今後も続けられるという話がうまい具合にごまかされています。

 

住民は元の村で自ら開墾し、畑を耕していました。

しかし、移住先ではなんと、

土地は割り当てられるものの、そこにはすでに植物工場(ビニールハウスとか)が建設中。その工場は地方の大きな企業のもの。

住民は自分の土地の使用料を企業からわずかに受け取ります。

そしてそれでは生計が成り立たないため、その工場で働きます。

つまり、

移住先に「工場を建てるための」土地を割り当てられ、「そこにできた工場で」農業ができる

 

ということです。

 

これを読んでどう思うでしょうか。

余りに都市部との格差がひどい。そしてその格差を埋めるために政府が考え付いた政策がこの集団移住でした。

 

 その政策により、住民は故郷を奪われ、労働の自由を奪われ、経済の歯車に強制的に入れられることになりました。

 

都市部での華やかな発展の一方、地方の遅々とした進歩に中国政府も頭を悩ませていることでしょう。

しかし「国全体の発展のため」と政府も強引にならざるを得ず、

そして国民も「自分も国の一部だから」と政府の無茶な命令にも従います。

 

この特殊な国民性が、明暗を分けてしまっているのが今の中国です。

 

今日は少しまじめに書きました。(まじめ、というか 事実を飾らず伝えることを特に心がけながら)

 

社会全体の発展って、世界平和と同じぐらい難しいことです。もしかしたら格差をなくそうなんて無理かもしれませんしおそらく無理なんでしょう。

満場一致の世界なんて作れたら苦労しませんが、人間優秀ですがそれができるまでは優秀ではないようです。

 

 

 

と、めちゃくちゃ暗い雰囲気となってしまったかもしれませんが!!!

明日は中国の文化についてかきます!!お楽しみに!!!!!!!

 

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