たんどりのあしあと

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「学院祭」のリアル ー「第68回早稲田大学高等学院 学院祭『復活』」を終えてー

学院祭のリアル 

ー「第68回早稲田大学高等学院 学院祭『復活』」を終えてー

 

こんにちは

 

中国の記事を一通りかいて、まだまだ書き残したことがあったなぁと若干後悔しているこの頃です。

 

 

平成最後の今年、2018年の学院祭について、今回は書きます!!

 

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後夜祭 開幕

1、そもそも学院祭とは?

 

私の通っている学校、「早稲田大学高等学院」は、毎年10月の初め辺りに「学院祭」を開催しています。いわゆる文化祭です。

 

学院祭は今年で第68回を迎えました。

私はそこで、「学院祭委員会執行部」として学院祭の実行を中心となって回していました!!

 

他の高校生が読むようにここに委員会の内容を書いておくとこんな感じです

学院祭委員会は、早稲田大学高等学院 幹事会の中の委員会である。

予算規模は大体200万円(これはほかの都内高校と同じような感じ)

委員長、副委員長、会計が三役

有志支援班(クラスや部活の企画出展の教室割り振り、補助金の支給等)

広報班(パンフレットの作成、HPの運用、ポスターの作成等)

ステージ班(ステージの設営、その運用(ダンス企画などの管理))

総合案内班(学院祭期間中の構内の警備、案内 学院ツアー(校内)の実施)

装飾班(学院祭期間中、校舎の装飾や横断幕の設置)

アーチ班(学院正門付近に設置するアーチの設営等)

学芸班(模擬授業などの管理)

備品管理班(団体に机や暗幕などの備品を貸し出し、管理する班)

委員長は例年前年委員会からの指名。今年は立候補

こんな感じです。文実(文化祭実行委員会の委員)がみればあーそんな感じねとわかるように書きました。

 

予算の配分(大きいもの)

広報班 パンフレット作製(40万程度)

有志支援班 各団体への補助金(60万程度)

ステージ班 ステージ設営(50万程度)

とまぁこんな感じですね 

 

各団体への補助金は10000円弱が平均値です。これは他校に比べて少ないかもしれません。

 

来場者数は今年は8000人弱、多いときで15000人いました。そこら辺の話もあとで。(この記事めちゃくちゃ長くなりそうだな)

 

以上が学院祭の近年の状況です

 

 2、今年の学院祭

今年の学院祭のテーマは「復活(reborn)」でした

 

ありきたりといえばありきたり。

先ほども述べたように、最近学院祭の来場者数は毎年減少していました。

10年ほど前は10000人を超え、日本一の文化祭と呼ばれた時期もありました。

しかし、学院祭自体の面白さや、他校の文化祭の進化などで、

2018年、開成の文化祭の来場者数は29000人程度だったそうですが、それを大きく下回る数字です。

 

 

正直、学院祭に希望なんてありません。でした。

 

学院祭の最初の会議、2017年の三学期に教員と生徒でありましたが、その時点の最初の言葉が

「来年、学院祭やりますか?」

でした。やるかやらないかの話し合いから入るレベル。

 

僕は学院祭やんなくてもいいんじゃね?とも思ってました。

それでも執行部をやったのは、自分のスキルアップや知識のため。

学院祭を盛り上げよう、盛り上げられるというのは二の次でした。

 

が。

 

今年の学院祭は一味違った

 

第68回学院祭は、例年と一味も二味も違いました。

 

1、委員長が(前年度指名で決まらなかったため)立候補した!

2、ステージがより校舎のど真ん中に移転した!

3、食品販売の復活をかけて企画書を出した!!

 

この3つが主です。

 

1、委員長が立候補した!

他の学校がどうかは知りませんが、早大学院の学院祭執行部委員長は例年指名制でした。

前年度の執行部が、その年の最後の会議で次の年の委員長を決める、という感じです。

 

ですが第68回は幸か不幸か、前年度で委員長が指名されてなかったのです。

 

そのため、第68回の委員長は、

「学院祭、やばくね??変えなきゃ!!!!」という熱い思いをもった人が立候補、委員長に就任しました。

 

そのおかげで次にあげる二つのことが推し進められました

 

2、ステージがより校舎のど真ん中に移転!

学院にお越しいただいたことがある方や、学院生はわかると思いますが、

 

学院はセンターグラウンドというグラウンドを囲んで校舎がぐるりと建っています。

 

学院祭の多くの企画は校舎内のHR教室を使って行われたり、講堂をつかっておこなわれます。

 

それらが描く円の中心、センターグラウンドにステージが移転しました!!

 

これってかなりすごいことで、

これまでは企画が行われているHR教室の入る校舎とはセンターグラウンドを挟んで反対側で野外ステージが行われていました。

 

これだと熱気とかも伝わらないし、構造上なかなか人の流れが悪い!

 

それを今年、委員長とステージ班主導でセンターグラウンドに野外ステージを立てることができました!

それにより、

集客アップ、

センターグラウンドの熱気が校舎に届いて、センターグラウンドの盛り上がる!

はもちろん、

 

学院祭がよい意味でコンパクトにまとまり、学院祭の濃密さが上がった!

 

ことが一番の成果といえると思います。

企画が一番多い校舎と一番盛り上がるステージが離れてたらそりゃ熱量は分散します。

 

3、食品販売復活へ向けて!

今年、ステージの移転と同じぐらい努力したのがこの食品販売の復活です!

 

校舎が数年前に新しくなり、構造上かなり食品販売の屋台を出すのが難しい状況にあります。

しかし一番盛り上がってた頃の学院祭には、屋台が欠かせなかった!!

食品販売を復活させれば少しでも盛り上がるのではないか!!

 

現に、食品販売がないとお昼ご飯を食べに抜けてしまう、とか

お昼を境に帰ってしまう、とかが起きるんですよね。

 

だがしかし!

 

いきなり昔の規模を復活させるのは無理!

なので今年は屋台一軒から復活させようと、担当者はじめ執行部めちゃくちゃ頑張りました、、!!!

 

が。

 

惜しくも企画書が委員会を通らず!

 

安全面とか、やる意義とか、そういうところをちゃんともっともっと詰めなければ、とのご指摘をいただきました。

 

なにより約十年ぶりの試みです。細心の注意最悪への備えをしなければなりません。

 

惜しくも第68回では復活できませんでしたが、次回で頑張ってほしい!、と、引き継ぎ書を書くぞぉ!と担当者は意気込んでおります。(笑)

 

 

 3、学院生の素顔

 

ここからは僕の個人的な感想です。

 

めちゃくちゃなことを言うかもしれませんが、僕の感じたそのままを書きます。

 

学院祭では、僕は「有志支援班」の班長をしてました。

 つまり、団体に「この教室使ってね」とか

企画書とかを審査して、「補助金いくらあげるよ」とか

 

する係です(なのでまだ仕事は終わってません)

 

なので、学院祭に出展するすべての団体の代表者(代表者)とかかわりました。

 

100人以上ラインの友達が増えた(笑)

 

学院生ってどんな人なのか、

卒業生や在校生などはよくお分かりかと思いますが、、

 

わからない方に端的に言うならば

よくもわるくもクズ

 

人間のクズです。学院生は。

 

(いやお前も学院生ならお前もクズやろが とのご指摘はごもっともです。私もクズの一員です)

 

  • 人の話を聞かない
  • 期限を守らない
  • 常識がない

 

絵にかいたようなクズですね。

 

まず第一に人の話は聞きません。聞く方が珍しい。

聞かなくても何とかなるだろ、と大半は思ってます。

実際に僕も、どうせ聞かないんだろ、ということで、各団体に対する資料を完璧に作り、URLから誰でもダウンロードできるようにしたり、、といろいろ工夫をしました。

 

説明会で話を聞いていなくてもしっかりと参加できるように、できる配慮は頑張りました。

 

 

学院生マジで話聞かないですからね。学院生と話すときは事前か事後にメモをおくったほうがいいですよ、、

 

二つ目に期限を基本守りません。

 

期限を提出の目安とでも勘違いしているのでしょうか。

一度として期限までにすべての団体から提出の資料がそろったことはありません。

 

いや、一、二団体だったらまだあるかもしれませんが、70団体いて10団体はだいたい出してきません。そのぐらいです。

 

三つ目に、常識がない。

 

よくもわるくもやることがぶっ飛んでます。

学院祭で出せる企画は、有志支援班がしっかりと危険性がないかなどを審査するので当日はそこまでとがったものは少ないのですが、

 

出てくる企画書はみんなぶっ飛んでます。

「え、そんなことできんの!?」って。

 

学院生は期限ぎりぎりまでさぼりますが、本当に過ぎるとヤバイ期限に対してはものすごい勢いで仕上げてきます。日頃の期末テストのおかげ

 

 

 

 

それでも。

 

でも学院祭通じて、痛感したのは、

やっぱり学院祭いいなぁ、学院生いいなぁ

 

ってことでした。

もちろん僕個人の力、スキルアップ、腕試しができた良い機会であったことは間違いありません。

 

しかし、その何十倍も、何百倍も、

 

参加した学院生一人一人が輝いていた。

 

野外ステージで一生懸命に踊るダンサー、金管楽器を吹く吹奏楽部。

 

クラス企画でコーヒーカップを人力で回す生徒。

 

だっりぃなぁと思いつつクラス企画の受付に立つ生徒。

 

装飾の手直しに走る一般委員、投票の結果を大急ぎでまとめる執行部員。

 

一人一人が自分の役割を演じきってこそ、この学院祭が成功したんだなといえるのだと思いました。

 

 

来場者数とか、そういうのは結果にすぎません。

 

学院祭によって、学院生がいかに輝くか。いかに成長するか。

 

 

それが一番大切なことだと、気が付くことができました。

 

そして、自分が本当に、執行部の一人として、彼らの輝きをさらに増すような役割を果たせたのか。

 

おそらく果たせてはいないでしょう。

僕の今回の反省は、やはり自分中心で動いていたということだなと思います。

 

「学院祭の成功」という言葉を、履き違えていたような気がします。

 

つつがなく、来場者が増えたらいいなぁ 

ではなかったのです。

 

「どれだけ学院生が輝きを放ったか。」

 

その一点が、一番大切であったということに、反省しながら気が付きました。

そのことだけでも成果といえるのでは、、と自分をつい甘やかしてしまいます。

 

 

そんな中でも、彼らは自らの役割を全うし、輝いて居たなぁ、と思います。

 

そういう、夢中になって 誰よりも一所懸命になり、輝きを放てる面は、学院生の素晴らしいところなのかな、と思います。

 

 

 

 

3、何が言えるか。

 

学校の文化祭といえば、「一年の練習の成果」だとか、

「日々の成果の発表」とか。そういう言葉がよく大人の口から出ると思います。

 

片や、生徒からは「ナンパしようぜ」とか、「同級生久しぶりに会うわぁ」とか。

 

一人一人、印象って全然違うと思いますし、大人が生徒に期待するもの、生徒が学院祭に期待するもの、全然違うと思います。全員が違う印象や期待を持っていると思います。

 

が、

 

 

その中でも、いかに自分の色の旗を振って、自分の存在をアピールするか

 

その格好の場だと、僕は学院祭について思います。

 

アイドルの祭典(野外ステージのダンス企画)をみて楽しむのもよし。

 

トランペットを吹くのもよし。

 

カジノでナンパするのもよし。

 

警備に汗水を流すのもよし。

 

 

なんでもよいと思いますが、一人一人が輝ける役割は用意されていたり、なかったらその役割を作ることもできます。

 

普段はできないことを死に物狂いでやる二日間(場合によっては五日間)なのかなって。

 

そこでとある生徒は自分の色を発見し、とある生徒は認識を改め、とある生徒は、、、

 

という具合に、自分を見つめ直す、再定義する、

「自分の中の自分」を「復活」させるような学院祭だったな

 

と感じました。

 

 

4、最後に

 

最後に。

 

ご来場くださった皆様。ありがとうございました。

成長した生徒の姿、かっこいい学院生の姿。ご覧いただけましたでしょうか。

 

お世話になりました。教職員の方々。

私たちの無茶なお願い、たくさん聞いていただきました。

なかでも委員の先生、そして生徒係のY先生には非常にお世話になりました。

夜中まで相談に乗っていただいたり、本当に、本当にありがとうございました。

 

 

学院生の皆様。

有志支援班班長として、役目を全うできたか。

おそらく身勝手で、高圧的で、資料もわかりにくいし。

何だあいつ。って感じだと思います。

それでも、学院祭の実施に多大なご協力、ありがとうございました。

特に団体代表の方々。皆様の尽力なしでは今回の学院祭は開催できませんでした。

ありがとうございました。

 

 

 

 

そして、学院祭委員会、執行部のみなさん。

 

一般委員は4月から、執行部のみなさんは早い時期では去年の2学期から。

本当にお世話になりました。

あと少し、1か月ほど事後処理にかかりますが、

委員のみなさんは業務の補佐や各々が仕事を見つけ、本当に助かりました。

 

そしてたくさんぶつかり合い、めちゃくちゃ苦労もしたけれど。

共に学院祭を引っ張って作った執行部の方々にお礼申し上げます。

 

ありがとうございました。

最後の最後まで頑張りましょう。

 

 

 

そして最後に、今後学院祭を背負うであろう人へ

 

学院祭はただの学校行事ではありません。(他の学校行事もそうですが。)

 

学院祭が本当はどんな意味を持つのか。

先輩や同輩、後輩とぶつかった時、先生から予想もしていなかった指摘を受けたとき。

くじけそうなとき、やめたいなと思ったとき。

 

 

学院祭の持つ「意味」を考えてみてください。

 

そこにはきっとあなたにとって、唯一無二の「学院祭」があるはずです。

 

あなたの理想の実現のために。持てる力をすべて出して、

ぜひ学院祭を「成功」へ導いてください。

 

 

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後夜祭